ブラジルから世界へ広がった、身体・音楽・文化を楽しむカポエイラ
カポエイラは、ブラジルで発展したアフロ・ブラジル文化のひとつです。
格闘技としての動きだけではなく、音楽、リズム、ゲーム、アクロバット、コミュニケーションなど、さまざまな要素を持っています。
相手をただ倒すことを目的とするのではなく、お互いの動きを見ながら攻撃や回避を組み合わせ、身体を使ってコミュニケーションすることもカポエイラの大きな特徴です。
子どもから大人まで、それぞれの年齢、体力、経験に合わせて楽しむことができます。
「カポエイラってダンスですか?」「格闘技ですか?」
初めてカポエイラを見る方から、よく聞かれる質問です。
答えは、カポエイラにはその両方の要素があり、それだけではないということです。
カポエイラには、格闘技、ゲーム、音楽、リズム、アクロバット、文化、コミュニケーション
など、さまざまな要素があります。
キックや回避などの格闘技的な動きを使いながら、相手の動きを読み、自分の動きを変化させていきます。
力だけではなく、タイミング、バランス、スピード、リズム、創造性なども大切です。
だからこそ、カポエイラは年齢や経験によって、それぞれ違った楽しみ方ができます。
カポエイラは、ブラジルの歴史やアフリカ系ブラジル文化と深いつながりを持っています。
その歴史は奴隷制の時代までさかのぼり、ブラジルへ連れてこられたアフリカの人々とその子孫たちの文化、抵抗、交流の中で発展してきました。
長い歴史の中でカポエイラは形を変えながら受け継がれ、現在ではブラジルを代表する文化のひとつとして世界中で親しまれています。
カポエイラを学ぶということは、技や身体の動きだけを学ぶことではありません。
音楽、歴史、言葉、伝統、そして人と人とのつながりも、カポエイラの大切な一部です。
カポエイラは現在、ブラジル国内だけではなく、世界各地で親しまれています。
2008年には「Roda de Capoeira(カポエイラのホーダ)」と「Ofício dos Mestres de Capoeira(カポエイラのメストレの伝統的な役割・知識)」が、ブラジルの文化遺産として登録されました。
さらに2014年には「Roda de Capoeira」がユネスコ(UNESCO)の無形文化遺産に登録されました。
これはカポエイラが単なるスポーツではなく、歴史、音楽、伝統、人々の知識を次の世代へ伝えていく大切な文化であることを示しています。

「Roda」はポルトガル語で「輪」を意味します。
参加者が円を作り、その中で2人のカポエイリスタが「Jogo(ジョーゴ)」と呼ばれるゲームを行います。
周りにいる人たちは、楽器を演奏し、歌い、手拍子をしながらジョーゴに参加します。
つまり、ホーダの中にいる2人だけがカポエイラをしているのではありません。
楽器を演奏する人、歌う人、手拍子をする人、そしてジョーゴをする人。
その場にいるみんなでひとつのホーダを作ります。

カポエイラでは、相手と行う動きのやり取りを「Jogo(ジョーゴ)」と呼びます。
ジョーゴでは、キック、回避、移動、フェイント、バランスを使った動きなどを組み合わせながら、相手の動きに反応していきます。
大切なのは、自分の技だけを行うことではありません。
相手を見る。
相手の動きを理解する。
そして、その動きに合わせて自分の動きを変える。
まるで身体を使って会話をしているように、2人でひとつのジョーゴを作っていきます。

カポエイラを始めると、最初に学ぶ代表的な動きが、
Ginga(ジンガ)です。
ジンガは、左右に身体を動かし続けるカポエイラ独特の基本動作です
。多くの格闘技では構えた状態から技を出しますが、カポエイラではジンガをしながら常に身体を動かし、そこから攻撃、回避、移動などへつなげていきます。
一見するとシンプルな動きですが、カポエイラのリズム、バランス、距離感、タイミングを身につけるための非常に大切な基本です。
初心者のクラスでは、このジンガから少しずつ練習していきます。

「弓のような形をしたカポエイラを代表する楽器です。
ビリンバウのリズムは、ホーダの雰囲気やジョーゴの流れに大きく関わります。

ブラジル文化で使われる背の高い太鼓です。
力強いリズムでホーダを支えます。

ブラジルで広く使われているタンバリンに似た打楽器です。
カポエイラの音楽に独特のリズムを加えます。楽器が初めてでも問題ありません。
練習を続けながら、少しずつリズム、歌、楽器についても学んでいきます。
身体をさまざまな方向へ動かしながら、バランスを保つ練習をします。
ストレッチやカポエイラの動きを通して、無理のない範囲で身体を動かします。
手、足、目、身体を同時に使うさまざまな動きに挑戦します。
音楽に合わせながら身体を動かすことで、カポエイラ独特のリズムを学びます。
全身を使って動くため、継続して練習することで体力づくりにもつながります。
もちろん大丈夫です。
「カポエイラはアクロバットが多いから、自分には無理そう」
と思われる方もいます。
しかし、最初からアクロバットをする必要はありません。
身体が硬くても、運動経験がなくても、基本から始めることができます。
カポエイラには簡単な動きから高度な動きまで、さまざまなレベルがあります。
自分の身体と相談しながら、自分のペースで少しずつ挑戦していくことが大切です。
いいえ。
アクロバットはカポエイラの魅力的な要素のひとつですが、カポエイラのすべてではありません。
ジンガ、キック、回避、音楽、楽器、歌、リズム、ジョーゴなど、カポエイラにはたくさんの楽しみ方があります。
アクロバットができなくても、カポエイラを十分に楽しむことができます。
Capoeira Camará 鈴鹿では、3歳の子どもから大人まで、それぞれの年齢やレベルに合わせてカポエイラを楽しむことができます。
大人になってから始めても遅くありません。
運動経験がない方や、久しぶりに身体を動かす方も、自分のペースでスタートできます。
激しい運動に不安がある方には、ストレッチやゆっくりした基本動作を中心に行う「やさしいカポエイラ」もあります。
カポエイラを楽しみながら、長く続けていく。
これらも、私たちがカポエイラを通して伝えていきたい大切なことです。
だから、一度体験してみてカポエイラは、文章や動画を見るだけではすべてを伝えることが難しい文化です。
ビリンバウの音。
みんなの歌声。
ジンガのリズム。
相手とのジョーゴ。
そしてホーダの中に生まれる独特のエネルギー。
実際に身体を動かしてみると、カポエイラの印象が変わるかもしれません。
Capoeira Camará 鈴鹿では、初心者の方の体験レッスンを受け付けています。
運動経験がなくても大丈夫です。
まずは基本の動きから、一緒にカポエイラを楽しんでみましょう。ください